【位置情報マーケティング事例】リアルタイム広告配信を活用した集客施策の成果(キャス キッドソン ジャパン 株式会社)

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今回は、位置情報のソリューション導入の成功事例として、キャス キッドソンのマーケティングディレクター鈴木氏にお話を伺いました。

キャス キッドソンは、1993年に誕生したイギリス、ロンドンのライフスタイルブランドです。アイロン台等の日用品にプリントを施した商品から人気に火がついて、雑貨やバッグなどのカテゴリーに広がっていきました。その結果、世界で愛されるライフスタイルブランドになりました。現在、日本では合計44店舗展開しています。

その中で鈴木氏は、マーケティング部門のディレクターとして、全体の戦略設計から実行のサポートまで行っています。今回、鈴木氏へ”位置情報デジタル広告を活用した店舗集客”という新しい挑戦についてお話を伺いました。

導入前の悩み
デジタル広告の効果はWeb上で閉ざされており実店舗送客まで繋げることが出来ない

「ブランディング施策に関してマスメディアを活用した施策がメインでしたが、最近は徐々にデジタル系の媒体にシフトしてきています。特に弊社ではEC領域においてデジタル媒体へ積極的な投資をしています。EC上での動きは計測出来ている一方で、実店舗への送客効果は可視化されていなかったため費用対効果が見えず、アクセスを踏み切れずにいました。とはいえ、デジタルには取り組まないといけないという認識は持っていたため、来店計測が実現可能な広告を模索していた中でシナラさんをご提案いただきました。またシナラはWi-Fi機器を使って測定を行うために、正確な測定値が出るというところが非常に魅力的でした。」

シナラのソリューションを導入した結果についてお話をお伺いしたところ、以下の3点を挙げていただきました。

結果①
過去の訪問履歴とリアルタイム配信をかけ合わせた効率的な集客

「過去、弊社と親和性の高い場所で検知されたユーザーに対して店舗近辺に来たタイミングで広告配信を行いました。そうすることで、最も来店する見込みの高いお客様にピンポイントでアプローチすることが出来ました。他のデジタル広告は特定の行動実績を元にしたセグメントがそもそも存在しない場合も多く、この仕組みはかなり画期的だと思います。過去の行動履歴とリアルタイムのアプローチをかけ合わせることは通常のディスプレイ広告等ではできない部分だと思います。」（鈴木氏）

結果②
ターゲティングの効果を数値でみられるようになった

「広告配信の結果を来店数ではっきりと見ることができました。社内でも、広告を見て来ている人が実はこれだけいた、という結果を数値で共有することができました。広告配信の成果をインプレッションやフリークエンシーでいくら伝えても店舗集客にどれぐらい影響があったかは今までは感覚的にしか捉えられていませんでした。

スタッフが会計時に「何がきっかけでお越しになりましたか？」とお客様に聞いても、中々『デジタル広告を見ました』と言われる方はほとんどいないため、広告の成果が明確な来店数で出るのは新しいと思います」（鈴木氏）

効果③
結果から仮説を立てられるようになった

「合算だけでなく店舗別の来店数などもレポーティングしていただいていて、『店舗別で集客数の成果が大幅になぜ違うのか？』など新たな発見と共になぜそうなったか仮説を考えるきっかけとなり、PDCAサイクルを回せるようになったことも成果の1つとして大きいです」

1つ1つの店舗に対して最適なアプローチが必要な時代、位置情報はとても有用だと思います

「実店舗を構えているブランドの担当者は皆さんそうだと思うのですが、街や立地によってお客様は全く異なります。共通のコンセプトやターゲット顧客を想定して店舗を運営しても、地域によって特性が異なります。同じエリア内でも、駅前とそれ以外の店舗では客層が異なります。
そのため、本部から全ての店舗に同じ指示を出す、というのではなく、1つ1つの店舗に対してカスタマイズされたアプローチをしていかなければいけない時代、そんな時に位置情報というのはとても有用だと思います。」（鈴木氏）

「位置情報ソリューションは、これから先とても重要になってくると思います。ブランドやメーカーの立場からは、限られた予算の中、より効率の良いマーケティングが求められます。そのため、より利益追求型、ブランディングよりも販促、その中でも効率の良い販促を目指しているような企業の方にはフィットするのではないかと思います。」（鈴木氏）